トリックテイキングとは
トリックテイキングとは、全員が手札から1枚ずつ出し、一番強いカードを出した人がまとめて取るトランプゲームのことです。

全員が1枚ずつ出したカードのひと組を「トリック」と言います。トリックを取る(テイクする)ことから、この名前が付きました。
取ったトリックの数や、取ったカードの点を競います。ハーツのように、なるべく取らないように遊ぶゲームもあります。
トリックテイキングの基本ルール
多くのトリックテイキングに共通する、基本の決まりを紹介します。
①最初の人から1枚ずつ出す
最初にカードを出す人から順番に、全員が1枚ずつ出します。トリックの最初にカードを出すことを「リード」と言います。
②最初に出たマークと同じマークを出す
2番目からの人は、最初に出たカードと同じマークを出さなければいけません。

同じマークを持っていない場合は、他のマークを出せます。ただし、切り札でない他のマークは、数字が強くても取れません。
③一番強いカードを出した人が取る
最初に出たマークの中で、一番強いカードを出した人がトリックを取ります。多くのゲームでは、Aが一番強く、2が一番弱いです。
トリックを取った人が、次のトリックで最初にカードを出します。
④切り札は他のマークより強い
切り札とは、他のどのマークよりも強いマークのことです。

例えば、切り札がスペードの時は、スペードの2でもハートのAに勝ちます。最初に出たマークを持っていない時は、切り札を出して取ることができます。
ハーツ・スパー・ピケットのように、切り札がないゲームもあります。
トリックテイキングの用語
トリックテイキングでよく使う言葉は以下の通りです。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| トリック | 全員が1枚ずつ出したカードのひと組。一番強いカードを出した人が取る |
| リード | トリックの最初にカードを出すこと。前のトリックを取った人がリードすることが多い |
| フォロー | 最初に出たマークと同じマークを出すこと。持っていれば必ず出す決まりを「マストフォロー」と言う |
| 切り札(トランプ) | 他のどのマークよりも強いマーク |
| ビッド | 取るトリックの数を、遊ぶ前に予想して宣言すること |
| ディスカード | 同じマークがない時に、切り札ではないいらないカードを出すこと |
トリックテイキングのトランプゲームの選び方
トリックテイキングは、切り札があるかどうかや、何を目指すかで遊び方が変わります。次の3つを目安に選びましょう。
- 初めてなら切り札のないゲーム
スパーやハーツは切り札がなく、同じマークを出す決まりだけで遊べます。トリックテイキングの流れをつかむのにぴったりです。
- 遊ぶ人数で選ぶ
ピケットは2人、ナインティナインは3人、ゴニンカンとナポレオンは5人で遊ぶためのゲームです。スパーやツーテンジャックは、2人でも4人でも遊べます。
- 何を目指すかで選ぶ
トリックをたくさん取るゲームのほかに、取る数を予想して当てるゲームや、なるべく取らないようにするゲームもあります。
8本の目安は以下の通りです。ゲームの名前を押すと、その紹介へ移ります。
| ゲーム | 難易度 | 時間 | 人数 |
|---|---|---|---|
| ★★★ | 5~10分 | 2~4人 | |
| ★★★ | 20~30分 | 3~5人 | |
| ★★★ | 10~20分 | 2~6人 | |
| ★★★ | 約30分 | 3人 | |
| ★★★ | 20~30分 | 4人 | |
| ★★★ | 20~30分 | 4~6人 | |
| ★★★ | 20~30分 | 4~6人 | |
| ★★★ | 約20分 | 2人 |
初めてでも遊びやすいトリックテイキング
切り札がないか、決まりが少なく、トリックテイキングを初めて遊ぶ人にもおすすめのゲームです。
①スパー

- 難易度★★★
- 時間5~10分
- 人数2~4人
全員が1枚ずつ出して取り合うトリックを5回だけくり返す、短いゲームです。
最後の5回目のトリックを取った人だけが点をもらえて、それまでの4回は取っても取らなくても点には関係ありません。
切り札がなく、強いカードをいつ使うかを考えるだけで遊べるので、トリックテイキングの入門にぴったりです。
②ハーツ

- 難易度★★★
- 時間20~30分
- 人数3~5人
1枚ずつ出し合い、一番強いカードを出した人が場のカードを引き取っていくゲームです。
引き取ったハートとスペードのQは失点になるので、なるべくトリックを取らないように遊びます。
切り札がなく決まりも少ないので、トリックテイキングの考え方を覚えるのにおすすめです。
③ツーテンジャック

- 難易度★★★
- 時間10~20分
- 人数2~6人
取ったカードの点の合計を競う、日本生まれのトリックテイキングです。
切り札の2・10・Jなどのプラス札は取りたく、スペードのマイナス札は相手に押しつけたいゲームです。
切り札は1回戦ごとに変わるので、切り札のあるゲームに慣れるのにちょうどいいゲームです。
取る数を予想するトリックテイキング
遊ぶ前に、自分が取るトリックの数を予想するゲームです。たくさん取るだけでなく、予想通りの数に揃える読みが試されます。
④ナインティナイン

- 難易度★★★
- 時間約30分
- 人数3人
3人で遊ぶトリックテイキングで、自分が取るトリックの数を先に予想します。予想は、手札から選んだ3枚のマークで表します。
予想とぴったり同じ数を取るとボーナスがもらえるので、強いカードがあっても、わざと負けることが大切です。
⑤コントラクトブリッジ

- 難易度★★★
- 時間20~30分
- 人数4人
4人が2人ずつの組になり、相手の組とトリックを取り合うゲームです。
最初のオークションで切り札と取るトリックの数を約束し、その数を取れるかで点が決まります。
パートナーとの連携と推理で戦う、「トランプゲームの王様」とも呼ばれる本格派です。
じっくり遊ぶ本格派のトリックテイキング
チーム戦や、トリックの前の駆け引きなど、トリックテイキングに慣れた人がじっくり楽しめるゲームです。
⑥ゴニンカン

- 難易度★★★
- 時間20~30分
- 人数4~6人
青森県の津軽地方で遊ばれてきた、5人のトリックテイキングです。
役のAとジョーカーを持った「関係」の2人と、「無関係」の3人に分かれ、絵札を取り合います。
2対3のチーム戦で、味方と力を合わせて絵札を集める駆け引きが楽しめます。
⑦ナポレオン

- 難易度★★★
- 時間20~30分
- 人数4~6人
切り札と取る絵札の枚数を宣言して、一番強い宣言をした人が「ナポレオン」になる5人のトリックテイキングです。
ナポレオンと、カードで指名された「副官」の2人が、残りの3人と絵札を取り合います。
副官が誰なのかは、途中まで分かりません。味方を探りながら戦う駆け引きが楽しめます。
⑧ピケット

- 難易度★★★
- 時間約20分
- 人数2人
7からAまでの32枚で遊ぶ、2人用のトリックテイキングです。
トリックの前に、手札の組を比べる「宣言」でも点が入り、両方の合計で勝負します。
切り札のない、16世紀のフランスで生まれた古いゲームです。
トリックテイキングのよくある質問
- トリックテイキングとは?
- 全員が1枚ずつカードを出し、一番強いカードを出した人がまとめて取るゲームのことです。全員が1枚ずつ出したカードのひと組を「トリック」と言います。
- 「トリテ」とは?
- トリックテイキングを短くした呼び方です。ボードゲームやカードゲームが好きな人の間で、よく使われます。
- 初心者におすすめのトリックテイキングは?
- スパーとハーツがおすすめです。どちらも切り札がなく、最初に出たマークと同じマークを出す決まりを覚えれば遊べます。
- 2人で遊べるトリックテイキングは?
- ピケットは、2人で遊ぶためのゲームです。スパーとツーテンジャックも、2人で遊べます。
- 3人で遊べるトリックテイキングは?
- ナインティナインは、3人で遊ぶために考えられたゲームです。ハーツ・スパー・ツーテンジャックも、3人で遊べます。
- 切り札とは?
- 他のどのマークよりも強いマークのことです。英語では切り札を「トランプ(trump)」と言い、日本でカードを「トランプ」と呼ぶのは、この言葉から来たと言われています。




















