坊主めくりはどんなゲーム?
坊主めくりは、百人一首の読み札だけを使う遊びです。めくった札の絵が男の人か、お坊さんか、女の人かで、札が増えたり減ったりします。
最後に手元の札を一番多く持っている人の勝ち。
歌を覚えていなくても遊べるので、小さな子どもも一緒に楽しめます。お正月の遊びとしておなじみです。
取り札を取り合う遊び方は、『百人一首のルール・遊び方』の記事で紹介しています。
坊主めくりで使う札
坊主めくりで使う札は以下の通りです。
- 百人一首の読み札100枚(歌人の絵が描いてある札)
下の句だけが書いてある取り札は使いません。
読み札の絵は、殿・坊主・姫の3種類に分かれます。
それぞれの枚数は以下の通りです。
| 種類 | 札の絵 | 枚数 |
|---|---|---|
| 殿(との) | 男の人 | 67枚 |
| 坊主(ぼうず) | お坊さん | 12枚 |
| 姫(ひめ) | 女の人 | 21枚 |
この表は、蝉丸(せみまる)を殿に入れた数え方です。当サイトの『坊主めくり』は、最初の設定では蝉丸を坊主として扱うので、殿66枚・坊主13枚になります。詳しくは記事の後半で紹介しています。
坊主の札(12枚)
坊主の札は、名前に「法師」か「僧正」が付く12枚です。
- 8番 喜撰法師・12番 僧正遍昭・21番 素性法師
- 47番 恵慶法師・66番 前大僧正行尊・69番 能因法師
- 70番 良暹法師・82番 道因法師・85番 俊恵法師
- 86番 西行法師・87番 寂蓮法師・95番 前大僧正慈円
姫の札(21枚)
姫の札は、女の人の歌人の21枚です。
- 2番 持統天皇・9番 小野小町・19番 伊勢
- 38番 右近・53番 右大将道綱母・54番 儀同三司母
- 56番 和泉式部・57番 紫式部・58番 大弐三位
- 59番 赤染衛門・60番 小式部内侍・61番 伊勢大輔
- 62番 清少納言・65番 相模・67番 周防内侍
- 72番 祐子内親王家紀伊・80番 待賢門院堀河
- 88番 皇嘉門院別当・89番 式子内親王
- 90番 殷富門院大輔・92番 二条院讃岐
坊主めくりのルール・遊び方
坊主めくりのルール・遊び方を紹介します。
坊主めくりの勝敗
山の札がなくなった時に、手元の札が一番多い人の勝ち。
手元の札は、めくった殿や姫の札と、姫でもらった札です。
①読み札を混ぜて裏向きに積む
読み札100枚をよく混ぜて、裏向きに積みます。
積んだ札を「山」と呼びます。みんなが手を伸ばせる真ん中に置きましょう。
②順番に1枚ずつめくる
山の上から1枚ずつ、時計回りの順番にめくります。
最初にめくる人は、じゃんけんなどで決めます。めくった札の絵で、することが決まります。
③殿は自分の手元に置く
男の人(殿)の札をめくったら、その札を自分の手元に置きます。
天皇の札も、男の人なら殿と同じです。
④坊主は手元の札を全部場に出す
お坊さん(坊主)の札をめくったら、手元の札を全部、場に出します。
「場」とは、山の横の、札を出しておく所です。めくった坊主の札も、一緒に場に出します。
手元に札がない場合は、坊主の札だけを場に出します。
⑤姫は場の札を全部もらう
女の人(姫)の札をめくったら、場に出ている札を全部もらいます。
めくった姫の札も、一緒に自分の手元に置きます。場に札がない場合は、姫の札だけを手元に置きます。
⑥山がなくなったら終わり
山の札を全部めくったら、ゲーム終了です。
手元の札の枚数を数えて、一番多い人の勝ちです。場に残った札は、誰のものにもなりません。
枚数が同じ人は同じ順位にします。例えば、1位が2人いる場合は、次の人は3位です。
坊主めくりのローカルルール
坊主めくりは、地域や家庭によって色々なローカルルールがあります。よく遊ばれている5つを紹介します。
蝉丸のルール
蝉丸(せみまる)は、10番の歌を詠んだ歌人です。頭巾をかぶり、琵琶を持った姿で描かれています。
かるたによっては、お坊さんの姿で描かれていることもあります。
蝉丸の札の扱いは、遊ぶ前に決めておきます。
よく遊ばれている決め方は、以下の通りです。
- 坊主として扱う(手元の札を全部、場に出す)
- 殿として扱う(自分の手元に置く)
- めくった人以外の全員が、手元の札を場に出す
- めくった人は1回休み
当サイトの『坊主めくり』では、最初は坊主として扱います。オプションで、殿として扱うルールと、他の全員が場に出すルールも選べます。
天皇のルール
天皇の札は、段(上げ畳)に座った姿で描かれています。
天智天皇・持統天皇・陽成院・光孝天皇・三条院・崇徳院・後鳥羽院・順徳院の8枚です。
天皇のルールとは、天皇の札を姫のように得をする札にするルールです。
よく遊ばれている決め方は、以下の通りです。
- 場の札を全部もらう
- 続けてもう1枚めくる
天皇の他に、段に座った姿の札(親王・内親王など)を同じように扱うこともあります。
姫でもう1枚めくる
このローカルルールは、姫の札で場の札をもらったあと、続けてもう1枚めくります。
姫をめくる前から場に札がなかった時だけ、もう1枚めくるというルールもあります。
弓を持った札のルール
武官(ぶかん)とは、弓と矢を持った姿で描かれている札のことです。
参議篁・在原業平朝臣・藤原敏行朝臣・壬生忠岑・参議等・壬生忠見・藤原道信朝臣・藤原基俊の8枚です。
武官のルールとは、武官の札をめくった人が、左隣の人の手元の札を全部もらうルールです。
地域によっては、めくる順番を逆回りにするなど、色々な決め方があります。
少ない人が勝ち
このローカルルールは、最後に手元の札が一番少ない人の勝ちにします。
坊主が出ると喜び、姫が出るとがっかりする、いつもと反対の楽しさがあります。
坊主めくりを楽しむコツ
坊主めくりは、運だけで勝ち負けが決まります。みんなで楽しく遊ぶためのコツを4つ紹介します。
- ローカルルールは先に決める
蝉丸や天皇の扱いは、地域や家庭によって違います。めくってからもめないように、始める前にみんなで決めておきましょう。
- 3〜6人で遊ぶ
人数が多いほど、坊主で札を失い、姫で一気に取り返す場面が増えます。2人でもできますが、3人以上の方が盛り上がります。
- めくった札の名前を読む
めくった人が歌人の名前を読み上げましょう。遊んでいるうちに、百人一首の歌人の名前も覚えられます。
- 残りの坊主と姫を数える
山に坊主があと何枚残っているかを数えておくと、めくる前のドキドキが大きくなります。
当サイトの坊主めくりで選べる遊び方
当サイトの『坊主めくり』では、以下の遊び方を選べます。
- 人数(2〜6人。自分の他はコンピューター)
- みんなで(1台のスマホやパソコンを、順番に回して遊ぶ)
- 蝉丸・天皇・姫でもう1枚のローカルルール
- 山に残った坊主と姫の数の表示
坊主めくりのよくある質問
- 坊主めくりは何人で遊べる?
- 2人から遊べます。3〜6人いると、坊主と姫で札がよく動くので盛り上がります。
- 坊主と姫の札は何枚ある?
- 坊主は12枚、姫は21枚と数えるのが一般的です。蝉丸や、名前に「入道」の付く札をお坊さんの姿で描いたかるたもあり、坊主を13〜15枚と数えることもあります。
- 蝉丸は坊主?殿?
- 決まりはありません。かるたによって頭巾の姿とお坊さんの姿があり、坊主として扱うか殿として扱うかは、地域や家庭によって違います。遊ぶ前に決めておきましょう。
- 山がなくなった時、場に残った札はどうなる?
- この記事のルールでは、誰のものにもなりません。手元の札の枚数だけで、順位を決めます。
- 百人一首を覚えていなくても遊べる?
- 遊べます。坊主めくりは札の絵だけを使うので、歌を覚えていない小さな子どもでも楽しめます。
- 坊主めくりはいつからある遊び?
- 考えた人や、始まった時期は分かっていません。明治時代の小説には、すでに遊ばれている様子が書かれています。












