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おいちょかぶのルール・役一覧|花札とトランプでの遊び方

おいちょかぶのルール・役一覧。8月の芒に月と9月の菊に盃の札を大きく描いた絵

花札の遊び『おいちょかぶ』のルール・遊び方を紹介します。シッピン・クッピン・アラシなどの役一覧と、トランプで遊ぶ時の札の数え方も解説しています。

プレイ人数
2〜6人(親1人と子)
ジャンル
花札
難易度
★☆☆ 簡単
使うもの
花札40枚(1月〜10月の札)
遊び方
4人で親を交代しながら12回勝負(1対1も選べる)
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おいちょかぶはどんなゲーム?

おいちょかぶは、親1人と子で勝負する花札のゲームです。2枚か3枚の札の数を足して、合計の1の位が9に近い方の勝ちです。

上に親、下に子が2人。真ん中に表向きの場札が4枚並び、子は場札の下に点を置いている

子は、場に並んだ4枚の札から勝てそうな札を選んで、点を張ります。親は1人で、子が張った札の全部と勝負します。

8を「おいちょ」、9を「かぶ」と呼ぶことから、この名前が付きました。単に「かぶ」とも呼ばれます。

おいちょかぶで使う札

おいちょかぶで使う物は以下の通りです。

  • 花札の1月~10月の札40枚(4枚ずつ)
  • 点を数える物(碁石・おはじき・紙と鉛筆など)
1月の松から10月の紅葉まで、花札40枚を月ごとに4枚ずつ縦に並べた一覧。11月と12月の札は使わない

11月(柳)と12月(桐)の札は使わないので、抜いておきます。

本来は「株札(かぶふだ)」という、おいちょかぶ専用の札で遊びます。今は花札で遊ぶことが多く、トランプでも遊べます。

おいちょかぶの札の数え方

おいちょかぶの札の数え方を紹介します。

札の数は月の数(10月は0)

おいちょかぶでは、札の絵ではなく、何月の札かだけを見ます。1月~9月の札は月の数、10月の札は0と数えます。

1月から10月の札を1枚ずつ横に並べ、下にそれぞれの数を書いた図。1月は1、9月は9、10月は0

同じ月の4枚はどれも同じ数です。光や短冊などの札の種類は関係ありません。

合計は1の位だけを見る

2枚か3枚の数を足して、合計の1の位がその手の数になります。例えば、8月と5月の札なら8+5=13で、手の数は3です。

8月の札と5月の札を並べ、8+5=13の1の位で3になることを示した図

一番強いのは9で、一番弱いのは0です。合計が10を超えても、負けにはなりません。

数の呼び方(ブタ~カブ)

おいちょかぶでは、手の数を独特の呼び方で呼びます。よく使われる呼び方は以下の通りです。

数呼び方他の呼び方
9カブカオ
8オイチョハッポウ
7シチケンナキ
6ロッポウロッポ
5ゴケゴスン
4ヨツヤシスケ
3サンタサンズン
2ニゾウニタコ
1ピンインケツ・チンケ
0ブタドボン

呼び方は地域によって違います。

おいちょかぶのルール・遊び方

おいちょかぶのルール・遊び方を紹介します。

おいちょかぶの勝敗

親と子が1対1で手の数をくらべて、9に近い方の勝ちです。

子が勝てば、張った点と同じだけ親からもらえます。子が負けたら、張った点を親に払います。

①親を決める

山札から1枚ずつめくり、9に一番近い人が親になります。親以外の人は全員が子です。

9に近い人が2人以上いる場合は、その人たちでめくり直します。

②場札4枚と親の札を配る

親は、場に4枚の札を表向きで並べます。この4枚を「場札(ばふだ)」と言います。

続けて、親は自分の札を1枚、伏せて置きます。

親の前に伏せた札が1枚。真ん中に表向きの場札が4枚並んでいる

この時、場札4枚は表向き、親の札1枚は伏せて配るのが決まりです。

③子は場札に点を張る

子は、勝てそうな場札を選んで点を張ります。張る場札はいくつでもOKで、同じ場札に何人で張ってもOKです。

子のAさんは1月の場札に、Bさんは4月と8月の場札に点を置いている

張れる点の合計には、上限を決めておきます。この上限を「胴前(どうまえ)」と言います。

胴前は、子全員の張りの合計の上限です。例えば、胴前が50点で、子の張りの合計が50点になったら、他の子はもう張れません。

④2枚目(打ち札)を伏せて配る

親は、4枚の場札に1枚ずつ、2枚目の札を伏せて配ります。この2枚目を「打ち札(うちふだ)」と言います。

Aさんが張った左の場札の打ち札をこっそり見ている。Bさんが張った真ん中の2列の打ち札は伏せてあり、誰も張っていない右の列の打ち札は表向き

打ち札は、その場札に張った子だけが見ます。親と他の子には見せません。

誰も張っていない場札は「空き家(あきや)」と言い、打ち札を表向きで配ります。

⑤3枚目(決め札)を引くか決める

子は、2枚の合計を見て、3枚目の札を引くかを決めます。この3枚目を「決め札(きめふだ)」と言います。

引けるかどうかは、2枚の合計で決まっています。決まりは以下の通りです。

  • 合計が0~3:必ず引く
  • 合計が4~6:引くか選べる
  • 合計が7~9:引けない
場札と打ち札の例を3組並べた図。合計2は必ず引く、合計5は引くか選べる、合計8は引けない

決め札は表向きで配ります。決め札を引いたあとで、4枚目を引くことはできません。

1枚の場札に2人以上の子が張っていて、意見が分かれた場合は、一番多く張った子が決めます。張った点が同じ場合は、親の右隣に近い席の子が決めます。

9月の札が2枚の場合(合計8)だけは、アラシをねらって3枚目を引けます。空き家の決め札は、次の場札に張った子が引くかを決めます。

⑥親が札をめくって勝負する

4枚の場札の決め札を配り終えたら、親の番です。親は伏せた札をめくって打ち札を1枚足し、3枚目を引くかも子と同じ決まりで決めます。

親が伏せた札をめくり、打ち札と合わせて合計7。子が張った場札の2列と、1列ずつくらべている

そして、親は子が張った場札の1列ずつと勝負します。子同士では勝負しません。

コンピューターが親をする時も、人が親をする時も、この決まり通りに3枚目を引きます。合計が4~6の時は、親が自分で選びます。

⑦勝った方が点をもらう

子が勝てば張った点と同じだけ親からもらい、負ければ張った点を親に払います。例えば、子が9(カブ)で親が7なら、子の勝ちです。

親の7と、子が張った2列をくらべた図。9の列は子の勝ちで点をもらい、5の列は子の負けで点を払う

同じ数の場合は引き分けで、点は動きません。役で勝った場合は、2倍・3倍・5倍の点が動きます。

同じ数なら親の勝ちにするルールもあります。記事の後半で紹介しています。

⑧決めた回数で親を交代する

①~⑦をくり返し、決めた回数の勝負が終わったら親を交代します。最後に、点が一番多い人の勝ちです。

親の交代の仕方は、遊ぶ人で決めておきます。よくある決め方は以下の通りです。

  • 3回・5回など、決めた回数の勝負をした時
  • 親の点がなくなった時(潰れ)
  • 親の手が5以下で勝負を終えた時(ゴケ下り)
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おいちょかぶの役一覧

おいちょかぶの役は以下の通りです。役は数より強く、勝てば役に応じて2倍・3倍・5倍の点が動きます。

役札できる人点
シッピン4と1の2枚子だけ2倍
クッピン9と1の2枚親だけ2倍
アラシ同じ月の3枚親も子も3倍
アラシカブ3月の3枚親も子も5倍

役の強さの順は「アラシ > クッピン > シッピン > 数」です。

シッピンを親の役にする遊び方や、シッピン・クッピンの勝ちを倍にしない遊び方もあります。この記事では、シッピンは子だけの役で、どちらも2倍として紹介しています。

シッピン(子の4と1)

シッピンとは、子の2枚が4と1の時にできる役です。シッピンは、親の数に関係なく2倍の勝ちになります。

例えば、4月の場札に100点張り、打ち札が1月だったとします。親の合計が8でもシッピンの勝ちで、2倍の200点がもらえます。

親は3月と5月の合計8。子が100点張った4月の場札に、打ち札の1月が来てシッピン。子の勝ちで+200

合計は5ですが、3枚目を引くと役ではなくなります。ただし、親がクッピンかアラシの場合は、シッピンでも負けます。

名前は、4と1を「四(し)・ピン」と読むことから来ています。

クッピン(親の9と1)

クッピンとは、親の2枚が9と1の時にできる役です。クッピンができた親は、子のアラシ以外に全部2倍の勝ちです。

親の2枚が9月と1月の札でクッピン

子のシッピンにも勝ちます。

名前は、9と1を「九(く)・ピン」と読むことから来ています。

アラシ(同じ月の3枚)

アラシとは、3枚が全部同じ月の札の時にできる役です。アラシは3倍の勝ちで、親のクッピンにも勝ちます。

6月の札が3枚のアラシ(合計8・3倍)と、3月の札が3枚のアラシカブ(合計9・5倍)を並べた図

中でも、3月の札3枚のアラシは合計が9になり、「アラシカブ」と呼ばれる一番強い手です(5倍)。

親と子の両方がアラシの場合は、合計の大きい方の勝ちです。

おいちょかぶのローカルルール

おいちょかぶは、地域や遊ぶ人によって決まりが違います。よく遊ばれるローカルルールを4つ紹介します。

同じ数なら親の勝ち

このローカルルールは、親と子が同じ数の場合に親の勝ちとします。子にとって、きびしい勝負になります。

シッピン・クッピンは順番通りだけ

このローカルルールは、1枚目が4(親は9)、2枚目が1の順に来た時だけ役にします。1枚目が1の場合は、役ではありません。

3枚目はいつでも選べる(関西のルール)

関西では、2枚の合計がいくつでも、3枚目を引くか選べるルールがあります。4月の札が2枚の時や、9月の札が2枚の時も、アラシをねらえます。

他の役を足す

地域によっては、シッピン・クッピン・アラシの他にも役を決めて遊びます。よく知られている役は以下の通りです。

  • ノボリ:3枚が続いた数(2・3・4など)
  • ゾロ:同じ月の2枚
  • トイチ:10と1の2枚
ノボリは2月・3月・4月の続いた3枚、ゾロは5月の札2枚、トイチは10月と1月の2枚

最初の3つのローカルルールは、当サイトの『おいちょかぶ』の「オプションルール」で選べます。

トランプでおいちょかぶを遊ぶ時は?

おいちょかぶは、トランプでも遊べます。A~10の40枚を使い、Aを1、10を0と数えます。

J・Q・Kとジョーカーは使いません。花札の札との対応は以下の通りです。

花札トランプ数
1月A1
2月~9月2~92~9
10月100

ルールは花札と同じです。トランプのマークは関係なく、同じ数字が3枚揃えばアラシになります。

J・Q・Kも入れて、0と数える遊び方もあります。

おいちょかぶで勝つためのコツ

おいちょかぶで勝つためのコツを4つ紹介します。

  1. 場札が1か4なら多めに張る

    1と4は、打ち札しだいでシッピン(2倍)になります。そのため、他の場札よりも子が得をしやすい場札です。

  2. 合計4は引く・6は止まる

    迷った時は、合計が4ならもう1枚引き、6ならそのまま勝負するのが目安です。5は、引いても引かなくても、得はほとんど変わりません。

  3. 9と9はアラシをねらわない

    9月の札が2枚の合計8は、十分に強い手です。アラシをねらって引くと、多くの場合は弱い手になってしまいます。

  4. 点は分けて張る

    1枚の場札に全部張ると、負けた時に点が大きく減ります。勝てそうな場札に分けて張ると、大負けしにくくなります。

当サイトのおいちょかぶで選べる遊び方

当サイトのおいちょかぶでは、コンピューター3人と4人で対戦できます。ゲーム画面の右上の「オプションルール」で、以下を選べます。

  • 人数(4人・2人)
  • 勝負の回数(12回・24回・回数なし)
  • 親を交代する(オン・オフ)
  • 同じ数の時(引き分け・親の勝ち)
  • シッピン・クッピン・アラシ(あり・なし)
  • 順番通りだけ・3枚目はいつでも選べる

細かい決まり

ゲームでは、細かい所を以下のように決めています。

  • 子は1人ずつ、500点か自分の持ち点まで張れる
  • 親は1回ごとに順番に交代する
  • 空き家の3枚目は、コンピューターが決める(合計5以下なら引く)
  • 親のクッピンは、3枚目を引かずに勝負する
  • 親が払いきれない時は、払える分を勝った点の割合で分ける
  • 誰かの持ち点が10点より少なくなったら、そこで終わり

おいちょかぶの基本ルールでは、胴前は子全員の張りの合計の上限です。ゲームでは、張る場所を選びやすくするため、子1人ずつの上限にしています。

おいちょかぶのよくある質問

おいちょかぶの意味は?
「8と9」という意味です。8を「おいちょ」、9を「かぶ」と呼び、2つを合わせて「おいちょかぶ」と言います。
おいちょとかぶを足すといくつ?
8+9=17で、1の位の7(シチケン)です。強い数の8と9を足しても、おいちょかぶでは7になります。
おいちょかぶは何人でできる?
親1人と子1人の2人から遊べます。3~6人くらいで遊ぶのが一般的です。
子は何枚の場札に張れる?
いくつの場札に張ってもOKです。ただし、張れる点の合計は胴前(どうまえ)までです。1人が張れる場札を「1枚まで」「3枚まで」と決めて遊ぶこともあります。
親と子が同じ数ならどうなる?
引き分けが一般的で、点は動きません。同じ数なら親の勝ちにするローカルルールもあります。
おいちょかぶに必勝法はある?
運の大きいゲームなので、必ず勝てる方法はありません。ただし、場札が1か4の時に張る・2枚の合計が4なら引くなど、勝ちやすくなる遊び方はあります。詳しくは、先ほど紹介したコツで解説しています。
バカラやブラックジャックとの違いは?
合計の1の位で9に近い方が勝つところは、バカラと同じです。おいちょかぶでは、子が自分で張る場札を選び、3枚目を引くかも自分で決めます。ブラックジャックと違い、合計が大きくなりすぎて負けることはありません。
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