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花札(こいこい)のルールと役一覧

花札(こいこい)のルールと役一覧。光の札の松に鶴・桜に幕・芒に月を大きく描いた絵

花札の定番の遊び『こいこい』のルール・遊び方を紹介します。役の一覧と点数のほかに、「花見で一杯・月見で一杯」などのローカルルールも解説しています。

プレイ人数
2人
ジャンル
花札
難易度
★★☆ ふつう
使うもの
花札48枚(12か月×4枚)
遊び方
3か月・6か月・12か月
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こいこいはどんなゲーム?

こいこいは、花札で遊ぶ2人用のゲームです。手札と場の札で同じ月の札を合わせて取り、取った札で「役」を作ります。

AさんとBさんが向かい合い、真ん中の場に8枚の札が表向きで並んでいる。Aさんの前には、取った札の松に鶴と松のカス

役ができた人は、そこで上がる「勝負」か、もっと点を増やすために続ける「こいこい」を選びます。

勝負した人だけが点をもらえ、12か月(12回)の合計点が多い人の勝ちです。

「こいこい」は「来い来い」で、もっと役よ来い、という意味の掛け声です。花札の遊び方の中で、今一番よく遊ばれています。

こいこいで使う札

こいこいで使う札は以下の通りです。

  • 花札48枚(1月~12月の札が4枚ずつ)
花札48枚を、1月の松から12月の桐まで、月ごとに4枚ずつ縦に並べた一覧

花札には、1月の松から12月の桐まで、月ごとに決まった花や草木が描かれています。

月ごとの植物と、光・タネの札は以下の通りです。

月植物光・タネの札
1月松(まつ)松に鶴(光)
2月梅(うめ)梅に鶯(タネ)
3月桜(さくら)桜に幕(光)
4月藤(ふじ)藤に不如帰(タネ)
5月菖蒲(あやめ)菖蒲に八橋(タネ)
6月牡丹(ぼたん)牡丹に蝶(タネ)
7月萩(はぎ)萩に猪(タネ)
8月芒(すすき)芒に月(光)・芒に雁(タネ)
9月菊(きく)菊に盃(タネ)
10月紅葉(もみじ)紅葉に鹿(タネ)
11月柳(やなぎ)柳に小野道風(光)・柳に燕(タネ)
12月桐(きり)桐に鳳凰(光)

同じ月の札は4枚ずつあり、こいこいでは同じ月の札同士を合わせて取ります。

札は、絵柄によって以下の4つの種類に分かれます。

  • 光(ひかり):5枚
  • タネ:9枚
  • 短冊(たんざく):10枚
  • カス:24枚
札の4つの種類。光の札5枚、タネの札9枚、短冊の札10枚、カスの札(24枚のうちの一部)を、種類ごとに1段ずつ並べた

光は、大きな絵の描かれた特別な札です。タネは動物や道具、短冊は細長い紙の描かれた札で、カスはそれ以外の札です。

「菊に盃」はタネの札ですが、カスとしても数えます。「柳に小野道風」は「雨」とも呼ばれる光の札です。

こいこいのルール・遊び方

こいこいのルール・遊び方を紹介します。

こいこいの勝敗

役を作って「勝負」した人が、その月の点をもらえます。

12か月遊んで、合計点が多い人の勝ち。

例えば、1月に5点、4月に7点、9月に6点を取った人は、合計18点です。

①札をめくって親を決める

2人が1枚ずつ札をめくり、月が早い札をめくった人が親になります。

例えば、Aさんが3月の「桜のカス」、Bさんが8月の「芒に雁」をめくったら、Aさんが親です。

Aさんは3月の桜のカス、Bさんは8月の芒に雁をめくった。月が早いAさんが親になる

同じ月の場合は、光・タネ・短冊・カスの順に、種類が上の札をめくった人が親です。月も種類も同じなら、めくり直します。

親は先に札を出せるので、少し有利です。2月からは、前の月に勝った人が親になります。

めくった2枚は戻して、48枚をよく混ぜてから配ります。

②手札8枚・場に8枚を配る

親は、2人に8枚ずつ配り、場にも8枚を表向きで並べます。

残りの24枚は、裏向きのまま重ねて山札にします。

AさんとBさんが8枚ずつ手札を持っている。真ん中の場には8枚の札が表向きで並び、左に裏向きの山札

手札は相手に見せません。場の札は、2人とも見ることができます。

場に同じ月の札が4枚揃った場合は、配り直します。

③手札から1枚出して同じ月の札を取る

親から順に、手札から1枚出し、場にある同じ月の札と合わせて取ります。

例えば、手札の「桜に赤短」を出すと、場の「桜のカス」と合わせて2枚とも取れます。

Aさんが手札の桜に赤短を出して、場の桜のカスに重ねる。同じ3月の札なので、2枚ともAさんが取る

取った札は、自分の前に表向きで並べます。光・タネ・短冊・カスに分けて置くと、役が見やすくなります。

場に同じ月の札がない場合は、出した札を場に置きます。

場に同じ月の札が2枚ある場合は、どちらか1枚を選んで取ります。例えば、「菊に青短」を出した時に、場に「菊に盃」と「菊のカス」があれば、どちらかを選べます。

場に9月の菊に盃と菊のカスの2枚がある。手札の菊に青短を出す時は、どちらか1枚を選んで取る。役に使える菊に盃を選んだ

場に同じ月の札が3枚ある場合は、残りの1枚を出すと、3枚まとめて取れます。

場に7月の萩の札が3枚ある。残りの1枚の萩に猪を出すと、場の3枚と合わせて4枚とも取れる

④山札を1枚めくって同じ月の札を取る

札を出したら、山札を1枚めくり、場に同じ月の札があれば取ります。

例えば、めくった札が「紅葉に鹿」で、場に「紅葉のカス」があれば、2枚とも取れます。

山札から紅葉に鹿をめくった。場に同じ10月の紅葉のカスがあるので、2枚とも取る

同じ月の札がない場合は、めくった札を場に置きます。2枚ある場合は1枚を選び、3枚ある場合はまとめて取るのは、手札を出した時と同じです。

めくり終わったら相手の番です。

⑤役ができたら「こいこい」か「勝負」

取った札で役ができたら、「こいこい」か「勝負」を選びます。

勝負とは、そこで上がって、役の点をもらうことです。こいこいとは、上がらずに続けて、もっと点を増やすことです。

Aさんが萩に猪・紅葉に鹿・牡丹に蝶を揃えて猪鹿蝶ができた。Aさんは「こいこい!」と言って続ける

こいこいした後は、役の点がこいこいした時より増えたら、また勝負かこいこいかを選べます。ただし、こいこいした後に相手が先に勝負すると、自分は0点です。

最後の手札を出した番に役ができた場合は、こいこいできないので、そのまま勝負になります。

役の種類と点数は、花札の役一覧で紹介しています。

⑥勝負した人が役の点をもらう

勝負した人は、できている役の点を全部足した点をもらえます。相手は0点です。

例えば、「猪鹿蝶」(5点)と「タネ」(1点)ができていれば、合計6点です。

萩に猪・紅葉に鹿・牡丹に蝶で猪鹿蝶の5点。この3枚と梅に鶯・藤に不如帰の5枚はどれもタネの札なので、タネの1点。合わせて6点
猪・鹿・蝶の3枚もタネの札なので、梅に鶯・藤に不如帰と合わせてタネの札が5枚。猪鹿蝶の5点とタネの1点で6点

合計が7点以上なら、点が2倍になります。

猪鹿蝶の5点と赤短の5点で、合計10点。7点以上なので2倍の20点になる

また、相手がこいこいした後に勝負した場合も、点が2倍です。(2つとも当てはまれば4倍)

2倍にしないルールで遊ぶこともあります。記事の後半で紹介しています。

⑦2人とも上がらなければ点なし

どちらも勝負しないまま手札がなくなったら、その月は点なしです。(ノーゲーム)

次の月は、親を交代して配り直します。

親に6点を入れる「親権(おやけん)」というルールもあります。記事の後半で紹介しています。

⑧12か月の合計で勝ち負けを決める

1月から12月まで、12回遊んで、合計点が多い人の勝ちです。合計点が同じなら引き分けです。

時間がない時は、3か月や6か月で遊んでもOKです。

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花札(こいこい)の役一覧

こいこいの役と点数は以下の通りです。

役点数揃える札
五光(ごこう)10点光の札5枚
四光(しこう)8点「柳に小野道風」以外の光の札4枚
雨四光(あめしこう)7点「柳に小野道風」を入れた光の札4枚
三光(さんこう)5点「柳に小野道風」以外の光の札3枚
猪鹿蝶(いのしかちょう)5点「萩に猪」「紅葉に鹿」「牡丹に蝶」
赤短(あかたん)5点字の書かれた赤い短冊3枚
青短(あおたん)5点青い短冊3枚
花見で一杯5点「桜に幕」と「菊に盃」
月見で一杯5点「芒に月」と「菊に盃」
タネ1点~タネの札5枚(1枚増えるごとに1点)
タン1点~短冊の札5枚(1枚増えるごとに1点)
カス1点~カスの札10枚(1枚増えるごとに1点)

役はいくつでも重ねられ、できた役の点を全部足します。ただし、光の役(五光・四光・雨四光・三光)は、一番点の高い1つだけを数えます。

光の役(五光・四光・雨四光・三光)

光の札を3枚以上集めると、光の役ができます。(雨を入れた3枚は除く)

光の役。五光は光5枚で10点、四光は柳に小野道風以外の4枚で8点、雨四光は柳に小野道風を入れた4枚で7点、三光は柳に小野道風以外の3枚で5点

「柳に小野道風」は「雨」とも呼ばれます。雨を入れた3枚では、三光になりません。

猪鹿蝶・花見で一杯・月見で一杯

決まった札の組み合わせで、5点の役ができます。

猪鹿蝶は萩に猪・紅葉に鹿・牡丹に蝶の3枚で5点。花見で一杯は桜に幕と菊に盃で5点。月見で一杯は芒に月と菊に盃で5点

「菊に盃」は、花見で一杯と月見で一杯の両方に使えます。2つとも作れば、合わせて10点です。

花見で一杯は「花見酒」、月見で一杯は「月見酒」とも呼ばれます。

赤短・青短

赤短は松・梅・桜の赤い短冊3枚、青短は牡丹・菊・紅葉の青い短冊3枚で、どちらも5点です。

赤短は、松・梅・桜の字の書かれた赤い短冊3枚で5点。青短は、牡丹・菊・紅葉の青い短冊3枚で5点

藤・菖蒲・萩・柳の短冊は、字のない赤い短冊で、赤短には入りません。

赤短と青短を両方揃えると、2つの役で10点です。短冊も6枚あるので、タンの2点も足して12点になります。

タネ・タン・カス

種類ごとに決まった枚数を集めても、役ができます。

タネの札5枚・短冊の札5枚・カスの札10枚。どれも1点で、1枚増えるごとに1点ずつ増える

タネとタンは5枚、カスは10枚で1点。そこから1枚増えるごとに、1点ずつ増えます。

例えば、カスが12枚なら3点です。

「菊に盃」はカスとしても数えます。例えば、カス9枚と「菊に盃」で、カスの役(1点)ができます。

こいこいのローカルルール

こいこいでメジャーなローカルルールを6つ紹介します。

花見で一杯・月見で一杯なし

このローカルルールでは、花見で一杯・月見で一杯を役にしません。

「菊に盃」1枚から役ができやすく、強すぎると感じる人もいるためです。

雨流れ

雨流れとは、「柳に小野道風」(雨)を取っていると、花見で一杯・月見で一杯ができなくなるルールです。

雨の日には、花見も月見もできない、という意味です。

2倍にしない

このローカルルールでは、7点以上の時や、相手がこいこいした後の勝負でも、点を2倍にしません。

役の点をそのまま足すので、点の差が開きにくくなります。

手四・くっつき

手四(てし)とは、配られた手札に、同じ月の札が4枚揃っていることです。くっつきとは、同じ月の札が2枚ずつ4組揃っていることです。

このローカルルールでは、手四かくっつきがあると、配られた時点で6点の上がりです。

2人ともある場合は、その月は点なしで、親もそのままです。このルールを使わない場合は、そのまま遊びます。

親権

親権(おやけん)とは、2人とも上がらなかった月に、親に6点を入れるルールです。

親は次の月も親のままです。

文の表

文の表とは、役の点数を昔ながらの表で数えるルールです。点数の単位は「文(もん)」とも言います。

主に違うのは以下の役の点数です。

  • 五光:15点
  • 四光:10点
  • 雨四光:8点
  • 三光:6点
  • 赤短・青短:6点

ここで紹介した6つのローカルルールは、当サイトの花札こいこいの「オプションルール」(ゲーム画面の右上)で選べます。

他にも、以下のようなローカルルールがあります。

  • こいこいは1回まで
  • こいこいするたびに、点が2倍・4倍と増える(こい倍)
  • 決まった点になるまで上がれない(文縛り)

こいこいで勝つためのコツ

こいこいで勝つためのコツを5つ紹介します。

  1. 光とタネを優先して取る

    光の札・「菊に盃」・猪鹿蝶の札は、点の大きな役に使えます。場に同じ月の札があれば、優先して取りましょう。

  2. 相手の役に使う札を取る

    相手があと1枚で役になる時は、その札を先に取って、役を作らせないようにします。

  3. 場に出すならカスにする

    取れる札がない時は、相手の役に使われにくいカスを出しましょう。ただし、相手のカスがあと1枚で10枚になる時は、カスでも取られないように注意しましょう。

  4. こいこいは相手の取り札で決める

    相手の役が遠い時は、こいこいで点を増やしましょう。相手もあと少しで役ができる時は、勝負するのが安全です。

  5. 7点に届いたら勝負する

    7点以上なら点が2倍になります。届いたら、勝負して確実に点を取るのが有効です。

こいこいのよくある質問

花札とトランプの違いは?
花札は、12か月の花や草木が描かれた48枚の札です。数字やマークはなく、同じ月の札同士を合わせて遊びます。
こいこいは何人でできる?
2人で遊ぶゲームです。3人以上の時は、1人ずつ交代しながら2人で遊ぶか、3人で遊べる『花合わせ』という遊び方を使います。
「菊に盃」はタネ?カス?
タネの札ですが、カスとしても数えます。例えば、カス9枚と「菊に盃」で、カスの役(1点)ができます。カスとしては数えないローカルルールもあります。
「柳に小野道風」は何の札?
「雨」とも呼ばれる光の札です。三光には入らず、他の光3枚と合わせた4枚で、雨四光(7点)になります。
こいこいした後、自分が勝負したら点は2倍になる?
自分がこいこいしただけでは、2倍になりません。ただし、役の合計が7点以上なら2倍になります。相手がこいこいした後に勝負した場合も、2倍です。
点数の単位は「文」?
「文(もん)」とも言います。昔はお金の単位を使って数えていたためです。この記事では「点」と書いています。
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